働き方

ベビーシッターの資格を解説!認定ベビーシッターなど民間資格の取り方や取得費用、試験などについて

ベビーシッターの資格は民間資格となり、さまざま種類があります。いざ、資格を取ろうと思ったときには、どの資格を取得すればよいのか悩む方もいるでしょう。それぞれの資格には取り方や試験内容、費用にも違いがあります。今回は、認定ベビーシッターをはじめとする代表的な3つの資格について取得方法、試験内容、取得にかかる費用について紹介します。

ベビーシッターとはどんな仕事?

ベビーシッターとは、主に利用者の自宅へ行き、保護者に代わって子どものお世話をするお仕事です。

 

預かる子どもの年齢は、0歳から12歳程度まで。幼児から小学生を預かってほしいというニーズも少なくありません。

 

保護者が留守中に、子どもの身の回りのお世話をしたり、年齢が大きくなると一緒に遊んであげたり、宿題をみてあげることもあります。

 

預かる時間はそれぞれのケースによりますが、おおむね3時間から多くて6時間程度の利用が中心のようです。

 

お仕事としては、比較的、時間の融通がききやすいため、ライフスタイルに合わせた働き方がしやすいでしょう。

 

子どもの成長を感じることができたり、利用者のサポートができるお仕事として「やりがい」を感じられることも多いようですね。

 

資格を取得する必要性

ベビーシッターは基本的に、何の資格がなくても開業できる仕事です。

 

しかし、利用者から信頼を得てお子さんを預かるために、そして子どもについて深く理解するためにも、ベビーシッターの資格を取得することはメリットが大きいといえるでしょう。

 

「認定ベビーシッター」などの資格を取得することで、よりベビーシッターのお仕事についての理解が深まったり、子どもを安全にお世話することにつながります。

 

ベビーシッターの資格の取得方法

ベビーシッターの資格の取得方法

T.TATSU/Shutterstock.com

 

ベビーシッターの資格には複数あり、全てが民間資格で、認定を行う団体もさまざまです。

 

基本の流れは、研修講座や通信講座で学び、試験に合格することで資格を取得する事ができます。

 

ここでは、代表的な3つの団体が認定する資格の取り方、試験内容、取得にかかる費用について紹介します。

 

公益社団法人全国保育サービス協会 「認定ベビーシッター」

公益社団法人全国保育サービス協会は、約30年というベビーシッター関連の協会としては長い歴史をもっている団体です。

 

この協会が実施している「認定ベビーシッター」資格では、専門知識や技術を取得するだけではなく、職業倫理を備えた実務経験ある人の育成を目指しています。この資格は、試験を受けて合格することで得られます。

 

資格をとるには、全国保育サービス協会主催の研修会への参加と、実務経験の両方が必要です。実務経験は、協会指定の場所で行う必要がありますが、経験時間は問いません。

 

その後、認定試験(東京、大阪、福岡で実施)を経て審査が行われ、合格すると認定・登録となります。

 

試験内容は、選択問題40問と記述式(400字以内)1問が出題され、実技試験はありません。

 

内容はベビーシッターとしての基礎的知識・技術とともに、家庭訪問保育の特性及び専門性について、さらに、ベビーシッターとしての専門的知識及び技術について、全国保育サービス協会主催の研修の履修全般から出題されます。

 

取得の費用は、認定試験の受験料に11330円かかり、試験に合格すると認定登録料として4120円かかります。

 

合格後に認定ベビーシッターの「資格認定証」を受け取ることができます。

 

初回の登録証の有効期限は5年間なので、注意が必要です。初回の更新後には有効期限がありませんので、一度更新すれば生涯使える資格となります。

 

出典:ベビーシッター資格認定試験のご案内 /公益社団法人全国保育サービス協会

 

 

一般財団法人日本能力開発推進協会「ベビーシッター資格」

一般財団法人日本能力開発推進協会「ベビーシッター資格」

Takamex/Shutterstock.com

 

一般財団法人日本能力開発推進協会は、医療事務や健康面のインストラクターなどさまざまな検定試験を実施している法人です。

 

この法人のベビーシッター資格の特徴は実務経験が必要ないことですが、障がい児保育や知育などについても触れ、家族とのコミュニケーションなど、ベビーシッターとして働く上で欠かせない知識を得ることができます。

 

資格の取り方は、ベビーシッター資格を受験するために、まず協会が指定する認定教育機関が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了した者であることが条件となります。

 

試験は、カリキュラム修了後、随時、在宅にて受験が可能です。テキストを見ながら行うことができます。

 

試験内容は、学習内容から出題されます。学習内容は・子育てに関する基礎知識・年齢別育児ポイント・保育マインド・家族とのコミュニケーション・障害児保育・ベビーシッターの基本姿勢・子どもの病気の基礎知識・知育となります。

 

取得にかかる費用は、受験料5600円+受講料(講座は通信課程となり別途通信講座費用がかかる)となります。

 

出典:ベビーシッター/一般財団法人日本能力開発推進協会

 

一般財団法人日本医療教育財団「ベビーシッター技能認定」

財団法人日本医療教育財団は1974年に設立された団体で、医療や福祉に関わる複数の資格試験を実施しています。

 

2016年より職業能力の向上と子育て支援をめぐる社会的環境の向上に資することを目的に「ベビーシッター技能認定」を開始しました。

 

この法人のベビーシッター資格は、施設や個人宅などで子育てを支援するベビーシッターに必要な知識および技能のレベルを評価、認定することによって、職業能力の向上と子育て支援をめぐる社会的環境の向上に資することを目的としています。

 

このベビーシッター技能認定を受験するためには、まず承認を受けた教育機関で通信教育を学ぶことが必要です。

 

財団が定めた所定の教育訓練ガイドラインに適合するカリキュラムで技能を習得し、教育機関の実施する修了試験に合格した方に技能を認定します。

 

試験内容は「ベビーシッター技能認定申請資格に関する教育訓練ガイドライン 」より出題され、(1)子育て環境と支援(2)保育者の職業倫理(3)食事と栄養(4)小児保健(5)人間関係(6)ベビーシッターの基本の中から合計25問以上出題されます。

 

実施方法は、60分以内となりますが、資料等の持込が可能です。実務経験は必要ありません。

 

取得にかかる費用は、認定料3000円+講座料(通信課程となるため別途通信講座費用がかかる)となります。

 

出典:技能審査認定・ベビーシッター技能認定/一般財団法人日本医療教育財団

 

自分に合ったベビーシッター資格を取得し、個別保育について学んでみよう

ベビーシッター資格

Tom-Wang/Shutterstock.com

 

民間資格である「ベビーシッター」資格について、認定ベビーシッターをはじめ、3つの団体を中心に、取得方法、試験内容、取得にかかる費用について紹介しました。

 

ベビーシッター資格は、それぞれ違いがあり、資格取得を目指すときには、一つ一つ特徴をつかむことが大切でしょう。

 

自分に合った、取得方法を選び、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

 

そして、ベビーシッター資格を通して、個別保育について詳しく学んでみましょう。

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